スカイ・ボート・ソング


 「カロデンの戦い」について謡ったスコットランドの民謡……――をベースに、ロバート・ルイス・スティーヴンソンが新たに詩を付けた版です。

  元の歌詞を「悲壮感のある曲調に合ってない」と気に入らなかったスティーブンソンが、「なら、俺が新しいの書いたるわ!」と1892年に書いたものらしいです。

 ↑の動画を作る際に「スティーブンソン版の詩を和訳している人がいないのでは!?」と気付き、その時に和訳を作成しました。


和訳 原文
消えた若者の歌を私に歌ってくれ、
Sing me a song of a lad that is gone,
そして私はこう返そう 「それは私のことなのかい?」と。
Say, could that lad be I?
ある日、彼は浮かれた魂を携えて航海に出た
Merry of soul he sailed on a day
海を越えて、スカイ島へ。
Over the sea to Skye.
マル島は船尾に、ラム島は左舷側に、
Mull was astern, Rum on the port,
右舷側にはエッグ島が。
Eigg on the starboard bow;
若き日の栄光が彼の魂に輝いていた。
Glory of youth glowed in his soul;
その栄光は、今や何処へ?
Where is that glory now?
そこにあった全てを私にもう一度、
Give me again all that was there,
かつて輝いていた太陽を私に!
Give me the sun that shone!
あの瞳を、あの魂を、
Give me the eyes, give me the soul,
消えたあの若者の姿を、私に今一度!
Give me the lad that's gone!
大波とそよ風、島々と海たち、
Billow and breeze, islands and seas,
雨と太陽に抱かれた山々、
Mountains of rain and sun,
全てが優れていた、何もかもが順調だった、
All that was good, all that was fair,
かつての私は全て失われている。
All that was me is gone.

※補足

そして私はこう返そう:
「Say」=「Let me say」または「Let's say」。どちらにせよ「例えばの話だけどさー」みたいなノリと思われる。
 ただ、この「私」が元ネタの"若僭王チャールズ3世"を指しているのか、それともスティーブンソン自身なのかは……どっちだろうね?(笑


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